聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

一体の霊が全身を支配

一体の霊が田中さんを支配

 

前回の続きです。

 

田中さんは何かに耐えながら、確先生の質問にやっとの想いで答えました。

 

「体はどこも悪くないのですが、頭が壊れそうなのです。気が狂いそうなのです。胸が張り裂けそうなのです。この体が粉々微塵に爆発してしまいそうなのです!わたくしは、今の今でも、早く死にたい、一秒でも早く死にたい、というこの気持ちを自分でどうすることもできないのです。先生早く救ってください。助けてください!このままでは、わたくしはたった今の今、死んでしまいそうなのです。自殺してしまいそうなのです。聴こえるんです。胸の真ん中あたりから不気味な呼び声が"早く死ね、早く死ね、さあ、早く死のうではないか、何をぐずぐずしている”、ああっ、聞こえる、聞こえてくる!わたくしの体の中に、誰か別の人格が入り込んで、しきりにわたくしをそそのかすのです」

 

田中さんのここまでの切羽詰まった理由がよくわかった気がします。

とにかく、まず神霊治療をすることにしました。

「田中さん、詳しいお話は後で伺う事にしましょう」

 

すると田中さんは「はあ、ですが先生、先ほどこの道場に来て先生の前に座ってからというもの、なんだか気分がいくらか落ち着いた気がします。この二か月間、どれほど先生にお目にかかれる日を待ちわびてきた事でしょうか……」

 

それから確先生は、田中さんの神霊治療に取り掛かりました。

 

治療のため、確先生の近くに座った田中さんの顔をしばらく見た確先生は、何か妖気のような気配を感じました。

 

田中さんの顔立ちは、さすが重責をもたれた船長さんをするくらいの人ですから、風格もあるし、品位もあります。

 

それなのに、たったいま田中さんの頭に髪の長いかつらをかぶせたら、幽霊の絵のようになってしまうような感じでした。

 

これは、完全なる単一霊の全体憑依といいます。

というのは、一体の霊が田中さんの肉体、頭脳、心の全てを占領してしまっているのです。

 

田中さんは田中さんではなくなっていて、この霊に自分のほとんどを全人格、全肉体を占領されてしまっているのです。

 

その中にわずかに残されていた田中さん自身の理性で、ようやくこの二カ月を支えてきたのでしょう。

 

このように強大な力をもった低級悪霊が人間の肉体を占有し、さらに知恵、精神面までをも支配し始めると、ほとんどの場合、突然の発狂、原因不明の自殺といった類の怪奇現象を起こすことになります。

 

こうやってみると、この田中さんという男性は、よほど理性的で責任感の強い人だったのでしょう。

 

多くの人の命と何百億円にものぼる積載貨物を預かっているという強い意識と、今まで培ってきた船長としての判断力、信念、責任感などが、危ういところで自殺寸前の田中さんの心にブレーキをかけていたのでしょう。

 

田中さんは、確先生の浄霊を受けた後、くすんでいた茶色に近い皮膚が、つい先ほどまで漂っていた不吉そうな妖気が消えて、精神の苦悩の後をありありととどめていたまなざしには、なごんだ光が差し始めました。

 

「田中さん、気分はいかがですか」確先生がたずねる言葉が終わらないうちに、田中さんは深々と頭を下げて、叫ぶように言いました。

 

「先生、この二か月間の間の精神的な地獄の苦しみが、まるで嘘のようです。ありがとうございました」

 

この続きは次回です。

 

 

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事務所の冷遇

 

前回の続きです。

 

前回は、春馬さんは亡くなるまでの7年もの間、事務所に冷遇されてきたと書きました。

 

実のところ、冷遇というレベルではなく、エンタメ業界全体で春馬さんという一人の俳優さんをいじめつくした、と言ってもいいくらいのことをしていました。

 

初めは、前回も書きましたが、春馬さんの靖国神社参拝だったのだろうと思います。

 

芸能界では、春馬さんだけでなく他の人で靖国神社を参拝している人はいました。

 

そういう人は必ずと言っていいほど、仕事を干されます。たぶんですが、事務所は春馬さんにも同じようにしようとしたのではないかと思います。

 

ところが、春馬さんの場合はオファーが多すぎて、断り切れなかったので、仕方がなく他の方法で春馬さんをいじめ始めたのではないかと思います。

 

春馬さんという人は、一緒に仕事をした監督さんのほとんどが、監督さんの求めることの2倍から3倍に返してくれると言います。

 

子役の頃から天才子役と言われていました。

 

普通子役は、小さい頃は仕事がありますが、中学生位になるとほとんど仕事が無くなるといいます。

 

ところが、春馬さんの場合は、切れ間なくあったといいます。

さいころからの周囲への気遣いはあったそうですが、成人するとそれにもっと磨きがかかります。

 

〇 優れた才能がありながら、それに驕ることがなく、常に向上しようとする

〇 子役がいると、必ず空いている時間は子役と遊び、遊びながら役のこと等をわかりやすくアドバイスをする

〇 スタッフには必ずありがとうをいう

〇 共演者には適切な声掛けを行う

〇 役には、徹底的に下調べをする

〇 セリフは完璧に覚えてくる

〇 取材や舞台挨拶、クランクアップには必ず共演者やスタッフへの感謝の言葉を言う

 

だから彼を慕う人も多く、友達も沢山いたようです。

そんなわけで、仕事のオファーはひっきりなしにあったようです。

 

まるで、日神会で言う謙虚礼節愛慈しみの心を実践していた人だと思います。

 

事務所は、それを利用して仕事をぎゅうぎゅうに詰め込みました。

 

この続きは次回です。