前回の続きです。
仏罰
「ふざけるな、人間の道も知らん人間が、仏の使いなどできるはずがないじゃないか!仏の使いとするとは、聞いてあきれるゾ!!」
すると、友人は怒りの表情もあらわに反論してきました。
「人間の道とはなにか!!」
「人間の道とは、人間の心の礼儀作法ではないか、人が食事をしているのに、上がれとも言わんのにずかずか上がり込んできて、ちょっと待ってくれと何回言わせたんだ!だいたい、お前みたいに人間の道もわきまえていないものが仏の使い、仏の使いと言って威張って、あちこちで傍若無人なことをしているから○○○会は悪口ばかり言われるんじゃ!もういいから、帰れ!!」
この隈本確先生の言葉に、顔を真っ赤にさせたまましばらく黙っていた友人は、やがて、おもむろに口を開きました。
「よし、帰る。しかし、いっておくがな、いんま(いまに)、お前に仏罰があたるぞォ」
「ようし、ならばお前が言う、その仏罰をあてる仏とはどんな仏か、名前を言ってみろ!!」
「それはな、○○大聖人様さ」
そこで、隈本確先生は、言いました。
「よし、それでは、ためしてみようか」
「どんなして、ためすのか」
「見ておれ」
そういうと、隈本確先生は隣近所にも響きわたるような大声で言いました。
「○○大聖人のバカーッ!!」
隈本確先生の怒声ギョッとした友人は、またしても必死になって言いました。
「いんま、いんま、罰があたるから見とけ」
「よし、それでは、もう一遍やってやろうか。○○大聖人のバカ―ッ!!」
隈本確先生が再びすごい剣幕で怒鳴ると、友人は、ついに、たまらないと言った様子で逃げ帰ってしまいました。
それにしても、実際のところ、この教えに帰依すれば救われると言った僧はいたが、この教えに帰依しなければ仏罰を当てるなどといった大悪僧は、いなかったはずですが……
こうして、学生時代あれほど仲の良かった川田君との関係は、後味悪く一巻の終わりとなっていしまいましたが、果たして、彼の言ったように、隈本確先生に仏罰があったったのだでしょうか。
もしそうだとしたら、現在の隈本確先生の栄光は、いったい何なのでしょうか。
現にこうして、以降25年以上、隈本確先生は何らの罰も当たることなく、実在する神霊であるご守護神のお力をいただきながら、ますますの研鑽と発展の道を進んでいるのです。
あの友人は、当時、○○○会の新聞配達をして生計を立てていたのですが、その後はよくわからないそうです。
Aさん、何しに来たのかわからない
>実際のところ、この教えに帰依すれば救われると言った僧はいたが、この教えに帰依しなければ仏罰を当てるなどといった大悪僧は、いなかったはずですが……
納得です。
そうですよね、帰依すれば救われると言った僧はいたが、この教えに帰依神蹴れば仏罰を当てるなどといった大悪僧はいなかったはず、上手いですね。
私の○○○会員の件での体験談です。
私の上の2人の子は学年が2年違いますが、丁度その間の年齢の子をもった熱心な○○○会員のお母さんが同じ地区にいました。
熱心な会員だという事を噂で知っていましたので、子供が同い年ではないこともあり、挨拶位であまり立ち入ったことに関わらないようにしていました。
やたら愛想の良い人で、話すと長そうなのと子供の自慢が多かったので、それもあって距離をとっていました。
そんな人が、子供たちがお互いに成人をしてだいぶたったころに、急に我が家にやってきました。
その人をAさんとします。
Aさんはしばらくの間、当たり障りのないことを話していると、急に○○○会の会長は素晴らしい方で、お隣の国のトップと会談もできる間柄、だと言い始めました。
私は普段はあまり強くものを言わないつもりでいますが、(人から見た私は、どうかわからない)宗教と訪問販売は、近所親戚関係なくはっきりという事にしています。
その件に関しては、自国にミサイルを向けている国のトップと話ができるなんて、自慢にもならないことを、と思いましたが、そこはグッとこらえました。
あの国は宗教を否定しているはずだから、外国の一宗教のトップと会談するというのには、それ相当のお金を積んだか、お隣の国に相当の利益がある話を持ち込んだか、両方かどちらかでしょう。
と言ったら、Aさん、びっくりした顔をして「……そうかも」と言いました。
しばらく考えて、みんな世界中が平等で、同じがいい」と言い出しました。
それに対して私は「世界中の人が平等は良いけれど、どんな方法で平等にするのか、同じにするのか、一年中寒い国と、一年中熱い赤道直下の国と平等だから同じことをしなさい、は違うんじゃないの。どこの国も昔から長い間続いてきた習慣や、積み重ねがあって皆安心して暮らせるんじゃない。それを捨てて、今日から世界中の人に同じことをしなさいは、かえって不幸になるんじゃないの」と言ったら、Aさん何を言っていいのかわからなくなったのか、私の知っている○○○会員の何とかさんは、お隣の国に詳しいし知り合いもいっぱいいるから、紹介しようかと言い出しました。
とんでもない話なのではっきり断りました。
結局Aさんは、何をしに来たのかわからにままで、帰りました。
あ、それと、いつもの子供の自慢はしっかり言っていました。