聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

母親は気がついたけれど・・・

前回の続きです。

 

気がついた母親

 

思い余ったわたくしは、修法後からの娘の様子を詳しく書いた手紙をF先生に出しました。

 

一週間ほどして届いたF先生からの返事には、次のような意味のことが書かれていました。

 

「娘さんは、現在、腰の痛みを訴えていない、さすれば、私の修法の効果があったのである。

その後の娘さんの状態を拝察するに、今度はヘビの霊に変わって色情の因縁がついているようである。

私は動物専門であって、色情の因縁は解くことができぬ。

色情の因縁霊を解くには、東京本部のA先生にお願いして欲しい」

 

そこで、わたくしは早速東京本部へ出かけ、A先生に会いました。

 

そして、娘がF先生から受けた修法の事、その直後から娘が全くおかしくなってしまったことなど、事の一部始終をA先生に語ったのです。

 

語り終わって、ほんのしばらく沈黙があった後、かすれたようなA先生の声がすぐに続くました。

 

「その件に関しまして……、わたくしには、どうしたらいいかわかりません。

失礼します」

 

言い終わるや、パッと席を立って姿を消してしまったA先生です。

 

本部の誰に聞いても、

 

「A先生は、たった今お出かけになりました」

 

というばかりで、全くらちがあきませんでした。

 

けれどもわたくしは、わたくしが娘の受けた修法のことを語っている間に、A先生の顔からサーッと血の気が引いていったのに気づいていました。

 

A先生は、真っ青な顔をして、ガタガタ、ガタガタ、ひざを震わせていたのです。

 

わたくしは、謎が解けて思いがしました。

 

—―いくら何でも、あんな修法があるわけがない。

 

大阪支部で一番偉いと言われているF先生なる人物は、ケダモノのような男!!

 

わたくしは、東京本部から家へ帰る道すがら、地獄のありさまだったF先生の修法を思い出して、こみ上げてくる恐怖と怒りのため、体中が震えて仕方がありませんでした。

 

娘の狂気じみてのたうち回る様を、F先生は、娘についているヘビが暴れまわっていると言っていたけれど、そうではなかったのです。

 

あれは、あのようなF先生のひどい仕打ちに抵抗する娘自身の必死の姿だったんです!

 

—―なんという、何という、かわいそうな美代子!

 

そして、このわたくしは、何という浅はかな母親だったことか!

 

日が経つにつれて、えぐられるような胸の痛みはますます募っていきました。

 

なぜ、あんなところへ娘を連れて行ったのか、また、なぜ、あんなにもひどい修法を黙って見ていたのか、その自分自身のとった行動に対する悔しさで、いてもたってもいられなくなってきたのです。

 

よっぽど警察に訴えて出ようかとも思いました。

 

でも、個室で、わたくしたち親子とF先生との三人でのこと、まして、現在の娘は全くの狂人なのですから、とても、警察でも取り合ってはくれないでしょう……。

 

次回に続きます。

 

 

 

 

悪いことをする輩は逃げるのも上手い

 

この母親、やっと気がつきました。

 

一番悪いのは大阪支部のFという男ですが、なんともやり切れない話です。

 

しかも、自分の修法は正しく効果があったとか抜かしています。

 

その上、今度の娘さんの様子では色情の因縁だろうから、自分は動物の方の専門で色情因縁の専門ではないからと、東京本部のA先生に押し付けて逃げました。

 

母親への返事が一週間後だったという事は、どうやって逃げようか一週間かけて一所懸命に考えた末、A先生に押し付けることを考えたのでしょう。

 

それにして、もやることがひどいうえに無責任です。

 

A先生も母親の話を聞いていて、取り返しのつかない状態だという事が分かったのでしょう。

 

しかも、悪事をはたらいたFは自分に押し付けて逃げている、という事が分かったからよけいにかかわりたくないというところでしょう。

 

というか、娘さんの状態を聞けば同じ霊能者なら、相当やばいという事に気がついたからでしょう、逃げてしまいました。

 

A先生のただならない様子で、母親もやっと気がついたようですが、気がつくのが遅すぎました。

 

宗教は怖いとか、危ないとか言われるのは、こういう悪い輩が悪いことをするからです。

 

一般には、宗教という言葉で一緒くたにしてしまう事が多いですが、宗教と言ってもピンからキリまであります。

 

まともな宗教からすると、迷惑な話です。

 

母親のことを書きたくても書く気がしません。

 

母親本人は気がつくのが遅すぎましたが、とても反省しています。

 

毎日娘さんの世話をしていて、自責の念に駆られていることでしょう……