便利な霊の声
霊の憑依現象の一つに、霊聴現象があります。
耳元で霊がいろいろとささやきかけるのが聞こえてくる現象ですが、その霊の本体は、ほとんどが低級霊ともいうべき雑霊です。
世の中には、人知れず、この霊聴現象に悩んでいる人も大変多いのです。
たとえば、四六時中、霊があなたの耳音にへばりつくようにして、ざわざわと語りかけ、あげくの果てには、あれをしろ、これをしろなどと命令を始めたらどうでしょうか。
あなたが右に行こうと思ったとたん、「左へ行け!」と耳元の霊が言う、さらに、あなたが大切な人と話してと、不意に、「こいつは罪人だ、もう話は打ち切れ!」「こいつの言うことは全部でたらめだ!」などと、わめき始めたとしたら……。
神霊治療能力者である隈本確先生のもとへは、このような霊聴現象に悩む依頼人が訪れることが多いのです。
そんな折には、隈本確先生は、依頼人に対して全身浄霊をしっかりして、依頼人の人の守護神(先祖諸霊中最も高い格をもった実在の神霊)を出現させ、さらに、隈本確先生の霊流をひく方法を納得のいくまでお話しするようにしていました。
そして、霊聴が聞こえてきた場合には、そのささやきに意識を向けることなく、ひたすら守護神を念ずるか、隈本確先生の霊流をひくことで、徐々に霊聴現象を消滅させる方向へと指導しているのでした。
この方法で、霊聴現象に悩むほとんどの人たちが、その悩みから解放されています。
ところが、あるとき、講習会で霊聴現象の話をしたところ、受講生の磯村さんという男性が、こんなことを言いました。
「先生、今お話の霊聴ですけれど、実は私にもその経験があるのです。あの時は、全くたまりませんでした。半年以上の間、耳元で、霊がうるさく語りかけてきたのです」
「今は治ったのですか」
「はい、今は、そのような現象は全然ありません」
「どのようにして治されましたか」
隈本確先生のこの問いに、磯村さんは、次のように語り始めました。
「はい、それはまあ、自分で治したというか、結果的には自然に治ったわけなんですけれど、こういうことだったんです。
今から数年前のことになりますが、自分の守護神様の存在も全然知りませんでしたし、霊的なことについてもほとんど知識はありませんでした。ただ、自分の耳元で、いろいろ語り掛けてくる目に見えない存在が、何か霊的なものなのだろうということだけはわかっていたのです。
それが、便利というか何というか、いろいろと私のわからないことを教えてくれるのですね。まあ、日常生活の小さなことですが……。たとえば、明日の天気とか、誰に偶然に会うとか、ちょっとした事故のこととか、ええ、ほとんど当たりましたね。競輪や競馬でも、一千万くらいは設けたんじゃないかな。初めのうちは、そりゃ実に便利だなと思ったものです。
次回に続きます。

まだまだ俗世間にまみれている私
>競輪や競馬でも、一千万くらいは設けたんじゃないかな。
うわぉー!
一千万ですって!!!
まだまだ俗世間にまみれている私は、心が動揺してしまいました。
いつまでもこんな便利なことが続くわけがないですよね。
次回にこの男性がどうなるのか、たぶん、雑霊の罠ですよね。
でも、俗世間にまみれている私はの心の隅にうらやましいという思いが少しあります。
夏に実家に帰省をしたとき、実家の菩提寺に姉弟や甥と甥の息子とともに行ってきました。
実家の菩提寺は、跡取りがいないのと住職が体調が不調のために、お寺をしまうことになったといいます。
正確に言うと、住職に息子さんはいますが、遠く離れたところで家庭を持ち、違う職種についているということでの後継ぎがいないということでした。
他にお寺を継いでくれる人がいないか、探したのですが見つからないということで、今月で寺終いをするということでした。
最初、その話を聞いたときは信じられないという思いと、何とかならないのかという思いと、時代だなぁという何とも言えない寂しい想いがしました。
こうやって、時代とともに変わっていくんだなぁ……と複雑な気がしました。
かといって、息子さんの生活もありますし……
大人になって何十年ぶりにお寺に行ってみると、あれ、こんなに小さかったっけ……
とっても大きなお寺に見えていたのに、大人になってみると違って見えました。