前回の続きです。
よくあるパターンの質問
いつものように十分前後の神霊治療を終えると、不意にほっとしたような表情になった川口さんです。
ようやく、人間らしい生気を取り戻したわけです。
「今、気分はどう。体の痛みは?」
「はい、良くなりました……。体の痛み、全然ありません」
まだ、頼りない声だったとはいえ、川口さんは隈本確先生の問いにちゃんと答えました。
先ほどのだんまり一本やりの状態から見れば、まさに雲泥の違いです。
わきで心配そうな顔をして、川口さんの様子を見守っていた付き添いのお医者様も、彼女の言葉に、ほっとしたように大きくうなずいていました。
「ところで先生、この娘さんのことで、一つお伺いしたいことがあるのですが」
すっかり笑顔になったお医者様が言いました。
「どんなことでしょうか」
隈本確先生も笑顔で受けました。
ところが、聞いてみれば、このお医者様の質問が実に困ったものでした。
といっても、よくあるパターンの質問で、隈本確先生は、このような質問を受けるたびに、大いに語気を強くして回答と説明に熱を入れなければならないのでした。
そのお医者様は、こんなふうに言ってきたのでした。
「先生、私は、この娘さんの具合の悪いのは霊的なものが原因していると前々から思っていたのですが、やっぱりそうだったのですね。神霊治療で治ったわけですから。で、実は、わたしはずいぶん前から、この娘さんに一週間に一回は必ず精神統一をさせるようにしていたのです。まあ、座禅のように静かに座って、精神を統一するわけですが、やはり、今後も続けた方が良いのでしょうね」
この言葉に、隈本確先生は思わず語気を強めに行ってしまいました。
「とんでもありません!とんでもないことですよ。この方に精神統一をさせるなんて。もう、川口さんには霊媒体質、霊媒心質といって、心身ともに非常に霊を受けやすい人なのです。そのうえ、まだ非常に若く、社会的にも独立した責任ある立場にありません。そういう場合に、なまじ精神統一などして心身が霊的方面に向いてしまうと、よくない雑霊や悪霊の波長の中にズルズルと引き込まれることになってしまうのです。不安定な心の精神統一や霊的な行をすると、憑依体質がどんどん深くなって、必ず心身に不調が出てくるものなのです。」
次回に続きます。


一般的な誤解
川口さん、良かったですね。
神霊治療で良くなったということは、やはり霊が関係をしていたのでしょうね。
>川口さんは、霊媒体質、霊媒心質といって、心身ともに非常に霊を受けやすい人なんです。そのうえ、まだ非常に若く、社会的にも独立した責任ある立場にありません。そういう場合に、なまじ精神統一などして心身が霊的方面に向いてしまうと、よくない雑霊や悪霊の波長の中にズルズルと引き込まれることになってしまうのです。不安定な心の精神統一や霊的な行をすると、憑依体質がどんどん深くなって、必ず心身に不調が出てくるものなのです。
私は、隈本確先生の凄いところはこういうことを言ってくれるところだと思っています。
たいていの人は、付き添いのお医者様のように心身を強くするために精神統一をした方が良いと考える人が多いと思います。
しかし、実際には霊の憑依を受けやすい人は、精神統一をするとかえって霊の憑依をもっと受けやすくなるので危険だとは思っていないことでしょう。
前回のブログでも書きましたが、引きこもりの人というのはもしかしたら、川口さんのように霊の憑依を受けての結果の人も多いのかもしれません。
ましてや、長年霊の世界で長く生活をしている霊はエネルギー的には強いようなので、まだ若い人の魂はひとたまりもないのかもしれません。
神霊治療という高い神霊からのエネルギーに助けを受けられないと、人間だけの魂の力では霊に打ち勝つのは難しいのでしょう。
こういうことをもっと一般に広まることを願います。
精神統一=心を強くすると勘違いをしている人がとても多いと思います。