前回の続きです。
黒いおじさん
わたしたち夫婦は、突然、自分でもわけのわからない狂乱状態に陥る娘が不憫で、毎日あの突然の発作的状態を恐れながら、地獄の針のむしろに座っているような心地でした。
ある時、私は思いあまって娘に尋ねました。
すると娘は、とても奇妙なことを言いました。
というのは、あの発作が始まる前触れが分かるというのです。
黒い大きなおじさんが娘の体の中に入ってくるというのです。
大きな目玉をらんらんと光らせて、顔も手も足もすべてが真っ黒なおじさんが、つかみかからんばかりになって娘の体の中に入ってくるというのです。
それから後のことは娘には全然わからないというのです。でも、その黒いおじさんが娘の体の中に入ってくる少し前に、娘にはそのことが分かると言います。
20秒か30秒くらい前に、体を針に刺さったように、チカチカッ、チカチカッと痛くなり、そのおじさんが来て、娘の体の中に入ってしまうと、娘は何もわからなくなってしまうというのです。
娘は、そのおじさんが怖いので助けてほしいと言います。
娘のあまりに奇妙な話に仰天した私は、言うべき言葉も見つからず、ただ、娘の必死のまなざしをいても立っていられず、見つめるばかりでした。
すると娘は、お願いがあると言いました。
娘は、あの真っ黒いおじさんが入ってくるのが前もってわかるから、その時は、大きな声でお母さんを呼ぶので、お母さんにすぐに来てほしいというのです。
そして、娘は自分が何をするかわからないので、自分の手をきつくきつく縛ってほしいというのです。
それを聞いて、娘と二人で泣いてしまいました。
次回に続きます。
前回の続きです。
前回の話は、あれで終わりにするつもりでしたが、気になることが出てきたので書きたいと思います。
私の謎
義母が姉の家に行く前の2カ月ほど前に、いきなり右頭の上から「○○(義母の名前)をこの家から出します」というはっきりした声が聴こえてきました。
という事を、前回書きました。
私がそのことで疑問に思ったことがあります。
その前に、義姉がなぜ我が家からいきなり義母を連れていくことになったのか、という事を書きたいと思います。
義姉の家は、義姉の夫の退職金で家を新築する予定でいたようです。
義姉の夫はあんまり大きくはないけれど、会社の取り締まり役をしていました。
義姉の夫が、会社を定年退職をする直前に会社が倒産をしていまい、会社側の人間であった義姉の夫には、あてにしていた退職金が全く入らなくなってしまいました。
それで、どうにもならなくって、義母のお金を狙ったようでした。
義姉が義母を連れて行った日は、88歳の誕生日でした。
その日を狙ったわけではなく、たまたま義母の誕生にだったという事ですが。
その倒産が決まったころは、家がほぼできていてお金の支払いの期限が来ていたようです。
そのために急に、義母を連れて行ったようです。義母と私達は、あまりうまくいっていないことを利用したようです。
だから、義姉が義母を連れて言った直後はやたらと「娘が一番」と色んな人に言って歩いていたようです。
この話は、義母が義姉の家に言って数年後に義母から聞いた話です。
娘との同居は、最初は良かったようですが、数か月後には汚いからと食事は、家族とは別にされ、義母の部屋で食べることにされ、義父の仏壇をわざわざ買ったのに、線香の臭いが臭いからと、線香の使用を禁止されていたようです。
その後は、義母の姉妹や友人の出入りも禁止されていたようです。
我が家では、義母は自由にしていたので、結構きつかったと思います。
私の疑問は、義母が我が家を出ることになったのは、人間界では上に書いた事情でしたが、霊界では我が家のご先祖様が行われたことのようです。
という事は、ご先祖様は義姉の夫の会社の倒産も関わられたのか、どうかという事に対して疑問に思っています。
確先生が、霊界では仕組まれた軌道というものがあると言われています。
その軌道というのはどこからどこまでなのか、今の私にはなぞです。
いつか分かるときが来るのでしょうか。