聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

美の追求

前回の続きです。

 

故人が求めたもの

故人に対面した隈本確先生は、霊界語で静かに話しかけました。

「何故に、あなたは、謎の霊界入りの道を選ばれたのか――」

故人の、想いの世界の波動いわく、

「わたくしは人間界に在世中は、あらゆる途を通して、美の探求に邁進してまいりました。わたくしの生涯はまさしく美の探求に捧げられました。しかし、美の世界に深く踏み込めば踏み込むほどその奥は深く、やがて、どうしても突き破ることの出来ない厚い壁にぶち当たってしまったのです。

しかし、わたくしには、はっきりと感じられる一つのことがありました。それは、その厚い壁さえ突き破ることができたら、その向こうには、わたくしが求めてやまないきらめくような美しい世界が必ず開けている、ということでした。わたくしはそのことを確信に近い感覚でとらえていました。

そこで、どうしたらその厚い壁を破ることができるか、どうしたらこの人間界にあってさらに深い美をとっらえることができるか、わたくしは、くる日も来るも考え続けました。わたくしは、わたくしの生涯をかけて美を追求し、それを表現しなければなりませんでした。それが、わたくしの人生だったのです。わたくしの美に対する深い憧憬が、わたくしをそのように突き動かしていたのです。

けれども、わたくしは次第にわかって来たのです。……つまり、わたくしたちの住んでいる人間界には、わたくしの求める至上の美の世界はないのではないか、ということが、そのことを、わたくしはある時、心のずっと奥の方ではっきりとと感じ取ることができました。

厚い、大きな壁の向こうに開けている、あの美しい世界、それは、わたくしの心の琴線をかつてないほどに震わせる魅惑の世界です。そして、その世界とは、この人間界を離れることによってのみ到達できる世界なのでした。

この人間界ではない未知の世界に、確かにわたくしの求め続けてきた壮大な美の世界が開けている――、そのようにはっきりと感知出来たわたくしは、深く深く思考した末、あのような謎の旅立ちをしたわけです」

目もくらむばかりにまばゆい黄金色の光の波間に、満足そうにたゆとう故人――、隈本確先生は、もはやこれ以上、なにも問うことがないことを察しました。

しかし、隈本確先生は念のために、さらに深い想いの霊界語で個人に問うてみました。

「いかがでしたか。あなたが求められた、人間界にはあり得なかった美の世界に行きつくことがかないましたか」

 

次回に続きます。

 

 

 

逝く側と送る側の違い

美の追求だったんですね……

ご本人は、考えに考えた末の行動だったようです。

でも、こういう突然の行動というのは、残された家族にとても大きな傷が残る気がします。

享年72歳だったそうです。

今の72歳では早いですが、当時ではまあそんなに少なくはなかったかもしれません。

この文学者の方は、人間的にもとても素晴らしい方だったようで、残された家族の方も神様のようだったと言われていますから、よけいに気持ちが残るのではないかと思われます。

なぜ、どうして……という思いがきっと心の中で渦巻いていたのではないかと、勝手に想像してしまいました。

本当の想いはわかりませんが……

以前にも書いたことがありますが、娘の友達のおじいちゃんも急になくなりました。

やはり、家族にしてみると年齢に関係なかく元気にしていた家族が急にいなくなるというのは、ショックが大きいようです。

家族としては、やはり心の準備の期間がある方が、送る側としては良いようです。

先に逝く方は、家族に迷惑をかけたくないという想いが強いので、ポックリと逝きたいと願いますが、送る側はまた違うようです。