日本の偉大な文学者の死
隈本確先生は、自ら謎の他界入りを遂げた日本の偉大な文学者について言及をしています。
それは、きわめてすぐれた感性が感知し得た霊界の風景にいざなわれて、自ら異次元の世界へ旅立っていった、美の殉教者といも呼べる偉大な文学者の話です。
隈本確先生は、自殺ということを決して肯定するわけではありませんが、そこには、自殺と呼ぶにはあまりにも美しすぎる世界が開けていました。
ずいぶん前ですが、長崎道場にいた隈本確先生は、ある日突然、世界の文学者のご遺族の方の来訪を受けました。
抒情的哀感と日本の伝統美とその作品に託した、日本が世界に誇る文学者のご遺族ということで、隈本確先生も少しばかり固くなりながら、その用向きをお聞きしたのでした。
隈本確先生の問いに答えて、そのご遺族の方は、次のように用向きを語られました。
「……故人は、ご承知のように謎の他界入りをしたしました。生前は仕事に専念し、大変物静かで、非の打ち所のない人でした。
本当に家族から見ても、人間界にありながら神のような人、とそんなふうに思わせる人だったのです。それなのに、いったいなんのおもむきあって、あのような謎の道を選んだのでしょうか。
残された家族のものとして、それを知ることができればと思いまして、今日、こうしてお邪魔しましたような次第です。どうか、よろしくお願いいたします」
このように依頼された隈本確先生は、さっそくトランス状態(入神状態)に入り、広い霊界の中に故人の姿を探し求めました。
と、突然、霊界を模索中である隈本確先生の心の世界に、燃え立つような明るい黄金色の世界が展開されました。
それは、透明な金色にも似た、神秘と美の波動の世界でありました。
隈本確先生は、深いトランス状態にありながら、なおも霊眼を凝らし続けました。
いた!
このまばゆいばかりに輝く黄金色の神秘の世界に、故人はおられたのでした。
深く、さらに深くトランス状態に入っていった隈本確先生は、そのまま、故人の住む黄金色の霊界へと突き進んでいきました。
次回に続きます。
思い出しました
この世界に誇る日本の文学者の謎の死の話は、「大霊界」のご本の中でも、かなり衝撃的でした。
>大変物静かで、非の打ち所のない人でした。
本当に家族から見ても、人間界にありながら神のような人、とそんなふうに思わせる人だったのです。
この文学者の方は、とても物静かなおだやかな方だと、何かで読んだことがありましたが、ご家族の方から見ても神様のような方だったんですね。
前回、私は高級霊界を感知して自ら手を下した人は、希望通り高級霊界に行けたのでしょうか?と書きました。
この文学者の話をすっかり忘れていました。
そうでした。
この方がそうでした。
私がこの方の小説を読んだのは、子供の頃でした。
子供の頃ですので、深く読み取ることはできていなかったと思います。
大人になった今なら、もっと違う読み方ができたのではないかと思いますので、いつかまた読んでみたいと思います。
>このまばゆいばかりに輝く黄金色の神秘の世界に、故人はおられたのでした。
おられたんですね。
次回には、故人の霊界での様子がわかるのです。
でももう、まばゆいばかりに輝く黄金色の神秘の世界におられるということは、高級神霊世界におられるということですね。
良かったです。