聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

お金が原因の浮気

経済的事情が原因の浮気

次に浮気の要因の一つとしての、経済事情ということについて考えてみましょう。

経済力があまりない夫のもとにいる妻の場合、毎日毎日あくせくし、たとえ口には出さなくても心の中では不平不満でいっぱいです。

隣近所と比べて生活がみすぼらしい、買いたいものも自由に買えない……。

このような生活が何年も続いて不満がうっ積していた丁度そんなとき、この妻が、たまたま経済力豊かな男性に巡り合ったとします。

と、この妻は経済的苦労から解放されさえすればたとえ正式な妻とはならなくてもいいといった短絡思考で、あっさりと夫や家庭を捨てて新しい男性のもとへと走ってしまうことがあります。

女性の場合、これに類するケースが非常に多いのです。

また、経済問題が浮気に結びつく例としては、夫より妻の方が収入が多く、社会的地位なども高くなってしまった場合があげられます。

しばしば、夫は権力ある妻の前で無力感を味わい、よそに愛と心の安らぎの対象を求めることになってしまうのです。

また、妻にしてみれば、自分より経済力のない夫が何か頼りなく、つまらない存在に思え、どこかにもっと自分にふさわしい相手がいるのではないか……、ということから、結果的に浮気に走ってしまう事もあります。

その他、教養や学問、常識の有無、寛容さ、理解力(相手の想いを理解する力)などの度合いのちょっとしたずれというさざ波が、いつしか大海のうねりとなって、夫婦の仲を破壊してしまう場合もあります。

夫婦というものが、世の中でもっとも愛し合い、関心をもちあうものであるがゆえに、いったん、その想念が憎しみの方向へと転換されると、その度合いも他人同士の比ではありません。

しかし、いずれの場合にしても、夫婦が人間として根本のところで信頼しあい、理解しあっていれば、このような問題も大半は防げるものだと思います。

以上で隈本確先生のところに寄せられる質問の中でも非常に多い夫婦間の浮気についての、それぞれ要因別の説明が終わりました。

一口に浮気といっても、これだけの要素、原因があるのですから、すべて一律に扱うことはできないということがわかっていただけたと思います。

ましてや、神霊能力者の隈本確先生のもとへ、何でもかんでも、その原因を霊障であると持ち込んで来られても、何ともなりません。

夫婦の愛を大切にしようと思うならば、浮気の原因を霊の責任に転嫁するよりも、人間的努力が必要である場合が多いことを知るべきです。

 

 

 

 

 

樹木希林さんの場合

私が夫婦というと思い出すのが、今は亡き樹木希林さんです。

あの方の生き方には、驚きでした。

夫である内田裕也さんとの結婚生活は、ほとんど一緒に暮らしたことがないということでした。

私は、樹木希林さんの本を買って読んだことはありませんが、いろんな記事や共演者や仲の良かった人達の話を聞いた話から感じたことを書きます。

樹木希林さんと内田裕也さんの結婚は、樹木希林さんにとっては再婚だったそうです。

最初の結婚相手のは岸田森さんで、とても優しくいい方だったといいます。

家事も協力的だったそうです。

それをなぜ離婚をしたかと言うと、あまりにいい旦那様だったので、この人といたら自分がダメになってしまうという事で離婚をしたといいます。

それで、離婚後の5年後に内田裕也さんと再婚をしました。

内田裕也さんとは、結婚して一年半で別居しました。

その8年後に夫である内田裕也さんが、妻に内緒で区役所に離婚届を提出しました。

それに対して樹木希林さんは離婚を認めず、離婚無効の訴訟を起こして勝訴をしました。

その後は一年に一回連絡を取り合う程度の関係となり、2005年に乳がんが判明をして摘出手術を受けてからは、一カ月に一回の連絡を取り合うようになりました。

以降毎年1月は一緒にハワイで過ごすようになりました。

この二人の夫婦喧嘩はすさまじかったといいます。

一人娘の也哉子さんは、お母さんである樹木希林さんに何度も離婚を勧めたそうです。

でも、樹木希林さんは離婚をしませんでした。

私は、この夫婦のことはあまり知りませんでした。

結婚を発表した時の嬉しそうな樹木希林さん(当時悠木千帆さん)を週刊誌の写真で見ただけでした

その後に、夫の内田裕也さんが勝手に離婚届を出したものを、元に戻したという事を知った時に、そんな身勝手な夫なら離婚をして当然だと思うけれどこの人の本心を知りたいと、ズーッと思っていました。

家に金は入れない、暴力は振るう、今でいうところの経済DVとDVに、おまけに浮気です。

離婚するために必要な、立派に通用する理由があるのになぜ離婚を拒否するのか、しかも裁判をしてまで、理解ができませんでした。

その後、樹木希林さんが亡くなってから知ったのが、「私には重しが必要、それが裕也です」ということでした。

「破天荒さというか、破天荒は夫より私の方がある。夫がいることで喧嘩っ早い私が徐々に修正された。一人の人間の存在が“重し”になっている。ありがたいこと」

と、テレビのトーク番組で答えていました。

この人は、自分というものと、人生をわかっていると思いました。