聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

母親の気持ち

母親の言い分

前回の続きです。

 

「実は、この子の素行の問題なのです。もう、この子にはほとほと困り抜いております。今中学三年生で、来年は高校受験もひかえているというのに、まったく、それどころの話ではないのです。朝は学校へ行くと言って決まった時間に家を出るのですが、学校には行かずに、そのままどこかで遊びまわっていることがしょっちゅうあるのです。この間担任の先生から呼び出されて初めて知ったのですけれど……。

塾へも通わせているのですが、よくよく塾の先生に聞いてみますと、半分くらいも行っていないということです。

夜は夜でテレビにかじりつくようにして、いつまでも見ているし、たまに自分の部屋でおとなしくしていると思うと、漫画というか劇画のようなものばっかり読んでいる始末です。私が何回注意しても全然聞きませんし、二言目には口答えをするのです。遂にたまりかねて、一月ばかり前、主人に言って主人からきつく叱ってもらったわけです。主人は、この子の頬を二、三回強く殴りました。ですが、効き目は四、五日しかなく、また、もとのもくあみで、いかがわしい深夜テレビに見入っているのです。

先生、何とか神霊治療でこの子の素行をなおしていただいて、親のいうことを素直に聞く、しっかり勉強を子供にしていただけないでしょうか」

このように隈本確先生に告げるこの母親、時々隣にいるお嬢さんの方に向けると陰険そうな目つきでジトッとにらみつけています。

どう見ても、その様子からは、我が子の先行きを心配する親の情愛のかけらも見いだせません。

隈本確先生に語る口調にしても、そうです。

娘を心配しているというよりは、自分にとって都合の良くないことをする娘の素行を憎んで、それを何とか矯正して欲しいという、ただそれだけのように見受けられます。

この頃の隈本確先生は、すでにしっかりと目を開いたまま超意識帯、すなわち霊魂交流帯に入り、即座に他者の霊魂と通信ができるようになっていました。

そこで、隈本確先生は、さりげなく手元の治療依頼申し込み書に目を通しているふりをしながら、自己の顕在意識、潜在意識を意志の力で消滅させ、胸いっぱいを超意識の世界へと繰り広げていきました。

そうして、目の前に座っているお嬢さんの生霊を静かに胸中に呼び寄せて、問いかけました。

「お嬢さん、何が不服で、今お母さんが言ったようなことをするの。何が原因で、学校へ行かないとか、勉強をしない、テレビばかり見ている、親に口答えをする……ということをして、お母さんを困らせるの」

 

次回に続きます。

 

  

 

子供の個性

>娘を心配しているというよりは、自分にとって都合の良くないことをする娘の素行を憎んで、それを何とか矯正し

 

申し訳ないのですが、子育てを経験した人なら、大なり小なり子供の言動で、こんな思いをもった人は多いのではないでしょうか。

私も言葉には出しませんでしたが、自分の嫌な想念に気がついて気持ちを切り替えましたが……

子供は成長と共に、親には容赦ない言葉や行動をします。子供にもよるとは思いますが、我が家の長男は小さい頃から何かと言うと、逆らってばかりでした。

ズーッと反抗期、という感じでした。

NHKの「お母さんといっしょ」という番組に出てくる「やだもんくん」という子がいます。

なにを言っても「やだもん」という返事が返す子です。

うちの長男は、何を言っても親のいうことの反対ばかりをする子でした。

私が右と言うと左へ行く子でした。

白というと黒と帰ってくる子でした。

だから、初めての子供ということもあり、長男にずいぶんと振り回されました。

今日こそ穏やかに接しようと思っても、結局は怒る羽目になってしまうという結果で、長男はずいぶん損をしていたと思います。

次男は反対でした。

今日こそきつく叱ろうと思ってもいつの間にか、次男のペースにのせられて叱りそびれていました。

今なら、その子の個性だと割り切れますが、なかなか難しかったです。

長男は大人になった今は、そんなところは一切なくなりました。

当時は、一生このままではないかと不安でいっぱいでした。