蓄膿症が5分で治った
非行問題から始まって、国家、社会、そして霊界まで、ずいぶん話が大きくなってしまいましたが、ここで話の規模を少し小さくして、非行と家庭ということにポイントを絞って考えてみましょう。
これからお話する実例は、国家、社会の体制という問題は別として、家庭内で母親が子供に対して間違った想念をもっていたがために、中学性の少女が非行に走りかけたという、注意すべき内容をもっています。
長崎道場に、母親に付き添われた中学三年生になるというお嬢さんがやってきました。
このお嬢さんはもう五年もの間ひどい蓄膿症に悩まされていました。
朝は起きるとすぐにティッシュペーパーが屑籠に山になるのるほど鼻をかまなければなりませんし、その後も、30分おきくらいに鼻をかまなければどうにもならないというありさまだそうです。
おまけに、小鼻から後頭部にかけて四六時中、鈍い痛み走っているといいます。
隈本確先生は、症状について二、三の質問をした後、さっそく入神状態に入りいつものように神霊治療を行いました。
治療時間、約五分、症状がひどかった割には、案外簡単にすみました。
依頼人であるお嬢さん自身、鼻もとまり後頭部の痛みもとれ、大変スッキリしたと言いながらも、あまりのあっけなさに少々拍子抜けしている風でさえありました。
このお嬢さんが、本当に晴れやかな、嬉しお砂笑顔になったのは、さらに、それからに、三分経った後でした。
隈本確先生のすぐ前に座っているお嬢さんは、治療前とはうって変わってニコニコしています。
依頼人の治療後のこのような顔を見ていると、隈本確先生も本当にうれしくなってしまうのですが、隈本確先生はこの時奇妙なことに気がつきました。
いかにも嬉しそうにしているお嬢さんの脇で、先ほどから、その母親がオニガワラのような顔をして座っていたのです。
たった今、自分の娘が五年来のうっとおしい病気から解放されたというのに、この母親は、なぜ少しも嬉しそうな顔をしないのでしょうか。
嬉しそうな顔をしないどころか、実に苦々しげな顔つきをしているのです。
おかしいな、と思いながら隈本確先生がこの母親の様子をしばらく見ていると、彼女はじろっと意地悪そうな一撃を娘にくれると隈本確先生に語りかけてきました。
「先生、実はお願いがあるのですけれど」
「はあ、園田さん、どんなことでしょうか」
次回に続きます。
私も蓄膿症だった
>このお嬢さんはもう五年もの間ひどい蓄膿症に悩まされていました。
私も子供の頃、蓄膿症で鼻水が止まりませんでした。
そういえば、私が子どもの頃はいつも鼻水を出しっぱなしの子が、どこに行っても何人かはいました。
今はそんな子供を見かけたことがありません。
今なら、そんな子供は即耳鼻科に連れていかれます。
今にして思えば、超神霊エネルギーという存在を知っていれば……と思ってしまいますが、その当時は、誰も知りません。
私は、社会に出てから手術をして治りました。
>治療時間、約五分、症状がひどかった割には、案外簡単にすみました。
手術は、5分では終わりません。
それなりの時間がかかりました。
今の時代ならもっと早いかもしれませんが……
そ
れでも、5分ということはないでしょうね。
>その母親がオニガワラのような顔をして座っていたのです。
娘の五年来の蓄膿症が治ったのに、喜ばずにオニガワラのような顔をしている母親とは……なんでしょう。