筆記具を持つと自然に・・・
肉体を持ちながら霊界と交信し、いろいろな霊的現象を自らの意志で引き起こす能力を神霊能力といいますが、この中には、霊感能力、霊視能力、霊聴能力、霊言能力、霊媒能力、神霊治療能力などがあります。
しかし、隈本確先生が再三おりに触れて 言っているように、ただちょっと霊感があって予知があるとか、霊の言葉が自然に聞こえてくるといった霊現象の場合、これを神霊能力とは言いません。
神霊能力とは、あくまでも自己の意志でコントロールできる能力のことであり、自然発生的に生ずる様々な霊現象については、これを単なる雑霊現象というのです。
正しい神霊能力とは、必ず自己の意志とコントロールできるものでなければならないのですが、それが、単なる低級霊の介入による雑霊現象と混同されやすいことは、実に困ったことであります。
神霊現象の一つに自動書記現象というのがあって、これは、ペンや鉛筆を軽く握った状態でトランス状態(入神状態)に入ると、当人は無意識のうちに手が動き出して、文字や記号を書くという現象です。
もちろん、この自動書記にも、自らの意志の力で霊を呼びこんで行うものから、単なる低級霊の憑依現象によるものまで、いろいろな段階があります。
我が国の新興宗教でよく行われる「お筆先」なども、自動書記現象の一種だといわれています。
ところで、自動書記も高級神霊から霊視であれば結構なことだけれど、とかく、単なる雑霊のいたずら程度のものが多く、それが当人の人生を狂わせるような結果を引き起こしかねないのですから、恐ろしいものです。
自ら神霊治療能力者であると同時に、神霊能力者の養成にもあたっている隈本確先生は、これまでに、自動書記ではずいぶんと嫌な思い出をしています。
というのも、隈本確先生がかつて行った神霊治療能力者養成講座を受けられた方の中に、隈本確先生の注意を無視して勝手に自動書記にのめりこみ、ほとんど正常な精神状態を失ってしまったような人がいたからです。
自動書記現象に限らず、"こっくりさん"などあらゆる霊的現象について、それを興味本位の面白半分な気持ちで扱う事について、隈本確先生がいつも厳しい警告を発している裏には、そんな事情があったのです。

正しい神霊能力
>正しい神霊能力とは、必ず自己の意志とコントロールできるものでなければならないのですが、それが、単なる低級霊の介入による雑霊現象と混同されやすいことは、実に困ったことであります。
世間一般では、ほとんど混同されている気がします。
自動書記で有名なのが「日月神事」ですね。
私も本格的にきちんと調べたわけではありませんが、今不安定になっている我が国で、「日月神事」に注目する人が増えているようです。
「日月神事」と、ネットで検索をしてみました。
「日月神事」とは、岡本天命(おかもとてんめい)という人物が自動書記によって記述した神事のことです。
日月神事は、1944年から17年間にわたり、天明が霊的な啓示を受け取り続けたとされています。
この神事は、日本神話における国常立尊(くにとこたちのみこと)という神からのメッセージを伝える内容です。
「日月神事」の内容とは以下のことがテーマになっているようです。
〇身魂を磨く:心、精神、身体を浄化し、正しい生き方をすることの重要性を強調している。これは、日々の生活において自分を高めるために行うべきことである。
〇未来の予言:日月神事には未来の大災害や試練についての予言が含まれており、特に「三千世界の大洗濯」と呼ばれる大きな変革が訪れるとされている。これは、現代社会が直面する試練として捉えられている。
〇理想的な世界「ミロクの世」:最終的にはミロクの世と呼ばれる、調和と平和が実現された理想的な時代が到来するとされている。この時代に備えるために、心を清め、他者と調和を保つことが求められる。理想的な世界。
身魂を磨くというところは、日神会と通じるところもあるような気がします。
「調和と平和が実現された理想的な時代が到来するとされている」これが本当なら、今の不安定な我が国を見ていても楽しみに変わります。