聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

心を入れ替えた村田さん

前回の続きです。

 

心を入れ替えた村田さん

初めて会って、しかも一言も会話を交わしていない隈本確先生からいきなりきつく言われた村田さん、何を思ったものか、顔を真っ赤にしてジーッと下を向くばかりでした。

翌日、村田さんは、再びご主人ともども道場にやってきました。

隈本確先生の前に座ると、村田さんは、さもすまなそうな、恥ずかしそうな表情に少し微笑みを浮かべて、ニガ笑いのような顔つきになっていました。

そして、隈本確先生が言葉をかけるより先に頭を深々と下げると、次のように言いました。

「昨日は、どうも失礼をいたしました。それにしても、私が心の中で思っていたことや家で主人に対してしていたことが全部先生に見破られていしまって、昨日は、本当に体中の血が頭に上ってしまったような感じでした。今日は、また、どんなことを先生に見破られて、叱られるのかと思ってドキドキしております」

そこで、隈本確先生は村田さんに、明るい声で言いました。

「いえ、村田さん、今日はもう何も申しません。今日のあなたの顔を見たら、何も言う必要のないことがはっきりとわかります。昨日から今日までの間に、よくそれだけの反省ができましたね。あなたの顔に、ちゃんとあらわれています」

隈本確先生のこの言葉に、村田さんはホッとしたように表情を柔らげると、次のように語りました。

「私と主人は、昨日の晩、先生を紹介してくださった大竹さんのお宅に泊めてもらったのですが、そこで先生の治療についていろいろお話を伺いました。それから、先生が会員さん方になされた講演のテープも聞かせていただきまして、わたし自身、大変反省したようなわけです。特に、先生の講演テープがの中にありました“弱心障がい者”と“悪心障がい者”というのが、私にはグサリときました。疑い深かったり、反抗心をもったり、わがままで依頼心が強すぎる人間というのは、精神的障害のゆえに、せっかくの先生の霊流を十分に受けることができないという……まるで私のことをおっしゃっているようですね。

今朝は主人と近くにある山に登って、散歩をしてきました。毎日、家で寝たり起きたりゴロゴロしてテレビを見るばかりだった私が山登りまでできて……、主人はびっくりしてしていましたけれど、実は、私の方がもっとびっくりしていたんですよ。おかげさまで、本当に体が軽くなりました」

隈本確先生は、昨日とはうって変わった明るい顔つきの村田さんが楽し気に語るのを聞きながら、これで、今日の村田さんの神霊治療は必ず成功するという確信を得たのでした。

それから、隈本確先生が元気いっぱいに、一心に打ち込んで村田さんの治療をしたことは言うまでもありません。

 

 

  

 

 

信じる者は救われる

>今日のあなたの顔を見たら、何も言う必要のないことがはっきりとわかります。昨日から今日までの間に、よくそれだけの反省ができましたね。

 

村田さん、本当に昨日の今日で、よくこんなに変わることができました。

なかなかできることではありません。

神霊治療の世界では当たり前なことなのかもしれませんが、やはり体験すると本当に不思議だと思います。

よく「信じる者は救われる」と言われますが、まさにその通りなのです。

心から信じると、不思議なほど霊流が流れます。

そして、結果もちゃんと出るのです。

この村田さんも翌日の朝には近くの山登りに出かけられるくらいに、良くなるのです。

こういうことは、信じない人に100万回言っても通じないんです。

難しいものです。