聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

慢性腸カタルに金縛りの男性

「色情因縁」

 

隈本確先生のところにみえる治療依頼人の中には、動物霊の問題とともに、「色情因縁」なるものに悩んでいる人も多いのです。

 

やはり、動物霊の場合がそうであるように、どこぞの霊能者や祈祷師に「あなたには、色情因縁がある」と言われたとかで、それ以来、男女問題のことでちょっとでもトラブルめいたことがあったり、体調が悪いとすべて色情因縁のせいにして、暗い顔をしているのです。

 

ある日、治療依頼に見えた溝口誠さん(当時35歳)がそうでした。

 

彼は年齢的に言えば、働き盛りで、男性として、いよいよこれからという時であります。

 

それなのに、隈本確先生の前にあらわれた溝口さんは、いかにも生気に乏しく、人生の全ての望みを失ったというような顔つきをしていました。

 

聞けば、二十年来の腸の不調で、最近では定職もなくブラブラしているというのです。

 

幸か不幸か溝口さんの場合は、たった今すぐに働かなければ明日食べるものにも事欠くというほどでもなく、しかも、まだ独身だといいます。

 

よけいに責任感や気力がなくなって、霊を引き付けやすい(霊媒体質)になっているのでしょうが、ここで、彼の話をそのまま再現してみましょう。

 

もう、二十年も前になりますが、私は、ある日突然高熱が出て、敗血症という病気になりました。

 

敗血症という病名は、医者がそういったわけですが、今から考えるとあれは単なる病気ではなく、いきなり悪霊に憑りつかれたために霊障による高熱だったのではないかと思います。

 

で、その敗血症で、危うく一命をとりとめた私ですが、それから一年後には、それまで丈夫だった腸が突然変調をきたし、医者には、慢性腸カタルとの診断をされました。

 

ところが、これがひどくて、四六時中具合が悪く、寝ても覚めても腸の存在が気になって仕方がありませんでした。

 

でも、それだけならまだよかったのですが、丁度腸が悪くなった頃と前後して、就寝中、不意に金縛りにあって動けなくなったり、霊に襲われるような感じをしばしば味あうようになっていました。

 

以来、私は、腸の病気と霊的異常現象に苦しみぬき、何回か自殺未遂までしました。

 

もちろん、その間、医者にも通いましたし、東洋医療機関にもいきましたし、民間療法のあれこれも試してみました。

 

そして、それらの効果が得られなかった私は、今度は宗教団体や霊媒のもとを訪れるようになったのです。

 

ある時、私は、某心霊研究団体でも高名な霊媒の先生(女性)に、個人相談を申し込みました。

 

「どうされましたか」

 

霊媒の先生の言葉で、私達の対話が始まりました。

 

「はい、わたしは二十年来の慢性腸カタルが苦しくて仕方がないのです。

 

その上、金縛りにあったりすることも、しばしばです」

 

次回に続きます。

 

 

   

 

 

近所のおばあさん

 

この「色情因縁」という言葉は、私が子どもだった頃は、私が子どもだったからでしょうか、動物霊はよく聞きましたが、色情因縁という言葉はほとんど知りませんでした。

 

結婚をして今のところに住むようになって、だいぶたったころ、近所の人ともだいぶ話すようになってから、あるお婆さんと知り合いになりました。

 

このお婆さんはとてもおしゃれで、失礼ですが年齢のわりには背筋も伸びてしゃきっとして素敵な人でした。

 

でも、ある宗教を信じているらしく、何かというと人のことを言うときには、「あの人には色情因縁がついている」と言っていました。

 

最初は「えっ」と内心は思いましたが、年上の方ですので「そんなことを言ったら失礼だよ」ともいえず「えっ、そうなの」と言って、適当に流していました。

 

でも、聞いていると、何かあるといろんな人のことを真剣な顔をして「あの人には色情因縁がついている」と言っていました。

 

当の本人に言っていたのかどうかはわかりませんが……

 

聞いているこちらは、返事にも困りますし、言われた人も気の毒だと思いました。

 

本人は本気で信じているようでしたが、ただ自分の事ではなくてもあまり気持ちのいいものではありませんでした。

 

ところで、色情因縁というのはどういう霊なのでしょう?