前回の続きです。
宮田さんの魂の想い
昭和55年6月12日の夜、隈本確先生は長崎から東京宿舎に到着しました。
隈本確先生は、当時すでに長崎と東京都を往復して神霊治療をしていました。
——さて、夜も遅いことだし、一杯やって寝ようか。
と思って、一人、水割りのウイスキーのグラスを傾けながら、隈本確先生は何の気なしにテーブルの上に置いてあった週刊誌を手に取りました。
パラパラと、2、3ページめくったその時でした。
隈本確先生の目に、突然、大きな活字が飛び込んできました。
殺人事件でした。
「美人の未亡人、惨殺される」
隈本確先生は、この見出しを見ただけで、なぜかハッとしました。
慌ててその記事を読み始めると、その「美人の未亡人」とは、まぎれもなくあの宮田さんのことなのでした。
記事によると、宮田家で経営している会社でかつて事務員として働いていた女性と些細なことから口論となり、挙句の果てに、宮田さんは長い肉切り包丁で、胸部から腹部にかけて三か所刺され、ほとんど即死の状態であったといいます。
現場は、宮田さんの自宅である高級マンションとのことでしたが、写真によれば部屋中に多量の血が飛び散り、むごたらしい限りであったようでした。
3ページにわたる週刊誌の記事を読み終わった隈本確先生は、あまりの突然の事態にしばしば唖然としてしまったのでしたが、心を静めて、かつてお付き合いのあったこの宮田さんの言動を静かに振り返ってみました。
霊能力者としても徐々にその名が広まりつつあった宮田さん、いったい、どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
隈本確先生は、宮田さんの魂が霊界入りしてそろそろ落ち着いたであろうと思われる十日後、深夜、彼女の魂を招霊してみました。
隈本確先生は、隈本確先生自身の体を霊的体質に切り替えて、深いトランス状態(入神状態)へと入りました。
と、次の瞬間、隈本確先生の口をついて出てきたのは、あの特有の甲高い宮田さんの声だったのでした。
「悔しい、悔しい、悔しい!」
隈本確先生の口を借りて、宮田さんの魂はそう絶叫しました。
隈本確先生の胸中に宮田さんの魂を迎え入れながら、一方で、この「悔しい」という彼女の魂の言葉の意味を模索しました。
それは、あのような残忍な殺され方で無理やり霊界入りをさせられたことに対する悔しさなのでありましょうか。
次回に続きます。
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「美人の未亡人」
>「美人の未亡人」とは、まぎれもなくあの宮田さんのことなのでした。
これはびっくりですよね。
>「悔しい、悔しい、悔しい!」
隈本確先生の口を借りて、宮田さんの魂はそう絶叫しました。
なぜなのでしょう。
私は今は植物を扱う仕事をしていますが、子どものころから植物より動物の方が好きでした。
植物は話しかけても無反応ですが、動物はすぐに反応してくれると思っていました。
ところが、以前に書いた今橋氏は植物も土も虫も病気もすべてに感謝をすると良いと言いました。
「本当かな?」疑心暗鬼な思いを持ちながらも、我が家で生業としている花壇苗にも、畑に行けば野菜にも「ありがとう」とか「頑張っているね」とか、その時その時に感じたことを話しかけました。
そしたらなんと見事にみんなが答えてくれました。
最近は、ジャガイモもとても元気ですし、スナップエンドウもきぬさやもとてもいい感じです。
今までの私は何を見ていたんだろう、と思いました。
野菜も花も自分で体を動かすわけではないけれど、こんなに答えてくれるのかと、ただただ驚いています。
今橋氏によると、病気も虫も土をよくするためや野菜を元気にするためのものだといいます。
土がよくなれば、病気も虫もいなくなると、だから、病気さんも虫さんにも感謝をした方が良い、というのです。
いなくなった後は、野菜は復活をするといいます。
今橋氏は、そういう体験を何度もしているようです。
私は、そんな見方をしたことがなかったので、今橋氏の言う通りになりそうなので、驚いています。
感謝の想いのエネルギーとはこれほど強いものだったのですね。
今橋氏がなぜこういうことに気が付いたかというと、最初は米を作っていたといいます。
その時は、とても強い怒りの想いで田植えをしていたといいます。
そしたら、稲の苗が枯れてしまったというのです。
その後、反省をして一週間くらいの間ズーっと稲の苗に謝り続けたといいます。
そしたらその後、新芽が出てきて無事に米が収穫できたそうです。
だから、人の想いの管理というのはとても大事だといいます。
話は飛躍して、植物と人間は違うといわれるかもしれませんが、今世界中が大変なことになっています。
嫌なニュースがとても沢山流れていますが。
大丈夫!これからの世界や日本は、いい方に向かっている、と信じて祈ると、もしかしたら良い方向に向くかもしれません。