隈本確先生の祈りが届いた
隈本確先生はある日、意を決して隈本確先生は自宅の小さな神棚に燈明を灯しました。
そうして正座し、九字を切り、ご守護神、第十代・埴山姫之命大神に必死の願いの筋を立てたのでした。
「埴山姫之命大神さま、すでにご承知のごとく生前のわが師は、現在、地獄界で悲惨な苦しみにのたうち回っております。生前、わたくしを導き、本尊大神様との出会いの橋渡しをしてくれたこの偉大なる師を、なんとか地獄界からお救い願えないものでしょうか」
まさに、至誠天に通ず、でありましょうか、隈本確先生の真心からの祈りは、ご守護神に聞き届けられたのです。
即座に、ご守護神より神示は下りました。
「むべなるかな、余のかわゆき代、そなたの願いの筋かなえるであろう。よきに、とりはからえ」
この神示を受けるや、隈本確先生はわき目もふらずに一目散に、地獄界へと突き進みました。
そして、相も変わらず苦しみにのたうつ師の魂めがけて、パーッと 九字を切ると、隈本確先生はそのまま師の魂を自らの胸中に呼び込んだのでした。
隈本確先生は、嵐のように荒れ狂う師の魂を胸中に抱き、想いの世界はいまだ地獄界においたまま、ただひたすらご守護神の清き霊流を捧持しました。
パーン……としか形容のしようのない音が、隈本確先生の胸中いっぱいにとどろきわたったのでした。
と、今まで炭でできていた生き物のように真っ黒だった師の霊体が、一挙に光り輝く霊体と化したのでした。
そこには、生前の最も穏やかだった時の師の顔、姿形のすべてがありました。
隈本確先生の胸中にあって、煌々と輝くばかりの師の霊体は深々とひざまずき、歓喜の波動を響かせています。
「隈本様、この度のこと、どのように御礼申し上げても、この喜びの想いをあらわすことはできません。あなたさまは、わたくしの霊界での導きの師であり、輝くばかりの神でもあります」
次回に続きます。

生前の最も穏やかだった時の師の顔に
>生前の最も穏やかだった時の師の顔、姿形のすべてがありました。
良かったですね。
長い間、地獄界で苦しんでおられる師の姿を見ることは、隈本確先生にとっては大変つらいことだったことでしょう。
埴山姫之命に受け入れてもらえました。
今回の記事とは全く違う話です。
時々ネットで漫画を見ます。
最近見た中で印象に残っているものがあります。
「透明なゆりかご」という漫画です。
無料のものしか見ていませんが、かなり内容の濃いものです。
ドラマにもなったのか、今放送しているのかわかりませんが、ドラマ化をされたことがあるようです。
主人公は、看護科学科の高校三年生です。
母親の勧めで産婦人科医院の見習い看護師として働くことになりました。
その産婦人科で働いていて、いろんなことを体験していきます。
その中で、命という事を考えさせられるお話です。
その漫画を見ていて安心したことがあります。
私は以前からとても気になっていたことがあります。
流産をしたり、中絶した後の胎児はどのような扱いをされているのか、という事が気になっていました。
ネットで調べればわかるのかもしれませんが、もしかしたらごみみたいに扱われていたら、ショックなので怖くて調べることができませんでした。
最近「透明なゆりかご」という漫画を見ていたら、主人公の仕事がその胎児を扱う仕事でした。
一日一回業者の人が来て、容器に入った胎児を受け取って火葬をしてくれるのだそうです。
本来ならこの世に生を受けて「おめでとう」と言ってもらえるはずの子が、人知れずこの世からいなくなってしまうというのは、大人の事情があるとはいえ、あまりにかわいそうだと思っていました。
でも、火葬をしてくれると知って安心しました。
この漫画の主人公も、業者の人が来るまで時間があると、胎児を窓の方に連れて行って景色を見せたり、歌を歌ってあげたりと精いっぱいのことをしてあげていました。
少子化を叫ばれているのに、3大死亡原因より人工妊娠中絶の方が多いという現実には驚きました。
何とかならないものでしょうか。
この世に生を受けて「おめでとう」で言ってもらえるはずの命を、粗末に扱わないと知っただけでも良かったです。