聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

10代の頃の確先生の体験談

夜中急に呼吸ができない!!!

 

今回も確先生の霊媒体質の体験談です。

確先生が十代の頃の話です。

 

確先生が眠っている真夜中に、突然胸元が締め付けられるような息苦しさを感じ、目を覚ましました。

 

目を覚まして気が付いたのですが、自分自身が息をしていないのです。

呼吸が完全に止まっていました。

息を吐くことも、吸うこともできません。

 

死の恐怖が津波のように襲ってきました。

確先生は、もがくようにして布団をはねのけ、真っ暗な部屋の中を転げまわり、逆立ち、ひっくり返り畳の上に嫌というほど打ち付けるのです。

 

思い余って、手の指を喉の奥に突っ込んで、思いっきり喉をかきむしる……すると、スーっと体の芯の方から何かが抜けていく感じがして、だんだん意識がなくなっていくのがわかるのです。

 

――助けてくれーッ!!確先生は、地獄の魔王にもすがる想いでした。

 

そして、ようやくかすかな呼吸がつけたときの安ど感、深夜、乱れた布団の上にジーッと座り込んで、確先生は、とめどもなく涙を流しました。

 

—―いったいどうして自分だけがこんな奇妙な苦しみに合わなければならないのだろうか、考えれば考えるほど情けなく、確先生の心の中には、絶望的な未来ばかりがかんじられるのでした。

 

しかも、深夜のこの奇妙な苦しみは、一時期の確先生は、毎晩眠りについてどれくらいか経ったころに突然呼吸の停止という現象によって、たたき起こされるのでした。

 

—―今夜も、寝ると、又あの死の恐怖が襲い掛かってくるのだろうと、思うと寝るのが怖くなってきました。

 

夜が来るのが怖くなってきました。

確先生は、毎日この恐怖の想いを抱きながら、生きていかなければならない自分自身がふがいなくて、嫌でした。

 

一人で涙にくれて、いっそのこと、手首を刃物で切って……いや、鴨居に帯をぶら下げ下げて……それとも、岸壁から海に飛び込んで……高い建物の上から飛び込んで……こんなことばかりを考えていました。

 

またほかの時は、不意に心臓が異常な勢いで鼓動をしはじめることがありました。

 

突然、心臓の鼓動が激しくなって、その音が外部の空気をも振るわすようにして、確先生の耳にはっきりと聞こえて来るのです。

 

確先生は、胸のあたりにしっかりと両手を当てて、いつ心臓が破裂するのではないかという恐怖感で微動だにもできないほどでした。

 

こうして死の恐怖を味わう事数十分、心臓の異様な高鳴りはようやく静まっていくのでした。

 

—―人に話してもわかってもらえない、こんな苦しみをもった確先生が、いったいどうして生きていかなければいかないのか……

 

確先生は、子供心にもそんなことを思っていました。

 

 

 

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霊媒体質

 

まだ十代でこの体験は辛いですね。

前回私は友人の話を書きました。

この友人の弟さんが日神会で言うところの霊媒体質です。

 

普通に言うと統合失調症です。

入院をしていたという事ですので、けっこうの重症だったのかもしれません。

 

詳しくは聞いていないので、わかりません。

私もまったく知らなかったのですが、数年前に友人が教えてくれました。

 

確先生のこの体験談を読んでいると、本当に大変ですね。

ぐっすり眠っているところに、いきなり息ができなくなる、それが毎日ではそりゃ、夜が来るのが怖くなりますよ。

自殺を考えるのもわかります。

 

こんなつらい気持ちを誰もわかってくれない、確先生のような体験をしている人は、今でも沢山いるのでしょうね。

 

私が、確先生の本を読んでいて思うのが、本当に意志の強い方だという事と、目の前の出来事に対して非常に冷静で客観的な方だと思います。

 

神霊を扱うと、ちょっとした想いが霊を見る時に違いが出てくるように思います。

 

思い込みや願望が少しでもあると、現実を見誤ります。

ほんの少しの願望や思い込みがあると、その通りに見せてくれます。

 

確先生は、そういう自分の願望や思い込みを、しっかりコントロールできているというのは、こういう憑依霊との闘いの中で培われたものかな、と勝手に想像しています。

 

10代だとまだ、聖の親様との出会いはなく、一人で霊と戦っていた頃だったでしょうから、本当に大変だったと思います。