聖の親様と共に2

初心に帰って初代会長の隈本確先生の教えである「大霊界」の御本に沿って、日常の生活や日頃私が思っていること感じていることに絡めて、書いていきたいと思います。

生霊の招霊で霊言

若い頃の隈本確先生は生霊の招霊が得意

 

若い頃の隈本確先生は、他人の生霊の招霊が得意でした。

 

親戚、知人、友人などが集まると、よくいたずら半分に生者の生霊を呼び込んで、その場で霊言をし、周囲の人達を驚かせていました。

 

この時も、そうでした。

 

たまたま友人の川島君が隈本確先生の家に遊びに来た時のことでした。

 

あれこれ話している時、もののはずみのようにして霊言をすることになりました。

 

「川島君、友達の佐川君が、今、君のことをなんて思っているか教えてあげようか」

 

「隈本君、いつ会ったんだ?佐川君に」

 

「いや、もうずっと会ってないよ。

もう二年か三年になるかな」

 

「じゃあ、どうして、佐川君が今思っていることなんて、わかるんだ?しかも、ぼくのことについてなんて……」

 

「霊言してみりゃ、すぐわかるのさ、佐川君の言葉が、僕の口をついてペラペラ出てくるよ」

 

「レイゴン?レイゴンてそれなんだ?」

 

「幽霊の“霊”に、言葉の“言”と書いて、霊言さ。

つまり、ぼくが神がかり状態になって、佐川君の生霊を僕の体中に入れると、彼の生霊の力で、僕の口が自然に彼の言葉をしゃべり始めるんだよ」

 

「へーッ、霊言なんて、そんなことあるのか?

でもなあ、隈本君、まさかなあ、そんなマジシャンみたいなこと、やっぱり信じられないなぁ」

 

「本当にできるの?」

 

「へーッ、そうかな。

でも、ほんとにできるていうんなら、目の前でやって見せてくれよ」

 

「うん、それでは、佐川君が今、君について何を思っているか、やってみよう。

佐川君の生霊を僕の体にかからせて、僕の口からペラペラしゃべらせるからな。

でも、佐川君の生霊が何を言い出すかは僕にもわからないからな、もし、変なことを言ってもハラをたてないでくれよ」

 

「ああ、いい。わかった。

何を言ってもハラをたてないから、早くその霊言とやらをやってくれ」

 

川島君の承諾を得た隈本確先生は、即座に朱印を組んで、隈本確先生自身の顕在意識、さらに潜在意識の抹消にかかりました。

 

隈本確先生は、隈本確先生自身の意志の力で、日常的な感覚の全てを消し去って、深いトランス状態(入神状態)に入っていったのです。

 

こうして、わずか二秒か三秒の間に顕在意識と潜在意識とを抹消し去った隈本確先生は、自己の感覚で感じるか感じないかのごくわずかな意識を残して、完全に超意識帯、すなわち霊魂交流帯に入っていきました。

 

そして、胸中に描かれた佐川君の映像めがけてパーッと朱印の九字を突き出しました。

 

突き出したその瞬間、即座に両手を引き戻し、隈本確先生は朱印を組んだまま、相手生霊の招霊を行いました。

 

次回に続きます。

 

 

  

 

 

気になること

 

今回の記事で気になることがあります。

 

というのは、隈本確先生は生霊の招霊が得意だったと書かれています。

 

隈本確先生に大変失礼なのですが、自分一人で勝手に行う分には良いのですが、人前でその場にいない人の了解も得ず、人の心の中のことを言うというのは、周囲の人が警戒をして離れていかないかという事です。

 

わたしなんぞが、おこがましいかもしれませんが、ちょっと気になりました。

 

>わずか二秒か三秒の間に顕在意識と潜在意識とを抹消し去った隈本確先生は、自己の感覚で感じるか感じないかのごくわずかな意識を残して、完全に超意識帯、すなわち霊魂交流帯に入っていきました。

 

私はこの記事にある顕在意識と潜在意識を抹消するという行為が、とても難しいです。

 

この顕在意識と潜在意識を消し去るという事は、思い込みや願望を消し去るという事ですよね。

 

ほんの少しでも残っていると、別の結果が出てきますから。

 

いつかこれができるようになると、真実が見えてくるのではないかと思っています。